子供の足と子供の靴


自分では何もできない子ども

自分の体を守ることのできない子ども。

そんな子供の足を・体を・未来を

守っていくために

お父さんやお母さん、教育関連の方々に

知っておいてほしいことがあります。



子供の足ってどんな足?
子供の足は軟骨だらけで、成長するにしたがって大人の足のようなしっかりとした骨格へと変わっていきます。その成長の過程において骨の形・方向性が決まってきます。そして12才くらいでほぼ、大人と同じような骨格になります。


生後2ヶ月。男児の足。
足根骨といって足のかかとよりの骨が確認しづらいのがよくわかります。これは生後2ヶ月だとまだかかとで体を支えるという作業がないためです。足の真ん中とゆびのほうの骨にも隙間が多く見られます。(親指のところに見えるのは赤ん坊の指が浮かないように押さえている僕の手の親指です)


生後1才3ヶ月。女児の足。
上の写真に比べていくらか足根骨が発達してきたのがわかります。この時期の子供は捕まり立ちからつたい歩き、さらには二足歩行へと変わる時期なので、体重がかかるかかとの骨が著しく発達する時期でもあります。(足首のところに見えるのは足が浮かないように押さえている僕の手です)


生後2歳5ヶ月。女児の足。
上の写真に比べてさらに足根骨が発達してきて、足の中の骨の数も大人と同じ数になりました。しかしこの頃でもまだまだ骨と骨の間に隙間が多く見られます。隙間が多いのでとても柔軟な足をしています。しかしそれは裏を返すと、外力にとても弱いということにもなります。(外から働く力によって変形しやすい)


30歳。男性の足。
上の写真に比べてすき間がなくなったのがよくわかります。






大人の足にくらべて、子供の足には骨と骨の間にすき間が多くあるのがわかります。個人差はありますが、遅くとも17歳くらいまでには足の成長は終わるといわれています。成長するにしたがって骨が伸びて、そのすき間がなくなっていきます。このすき間がなくなっていくときに、変な方向に力が加わったらと考えると子供の足は大人よりも簡単に変形してしまいます。そう考えると怖いですね。

ほかにも、

   指の部分が扇型
   かかとが小さくて安定性に欠ける
   骨の代わりに軟骨が多く脂肪も多いために痛みを感じにくい

など、子供の足と大人の足には違った点が多くあります。

子供の足(脚)ってどうやって成長していくの?
前述したとおり、子供の足は大人とは大きく違います。まずは足(足首から足の指まで)ではなくて脚(股関節から下の部分)の成長を追っていくと・・・

 2~3才まではバランスを取るのがまだまだへたくそ。この時期の子供はO脚です。

 5才くらいまでは、筋肉よりも骨の成長が早いために少しX脚傾向になってきます。

 12才くらいまでに、骨の成長に筋肉の成長が追いついてくるので脚が真っ直ぐに
  なってきます。

このように子供の脚は成長していきます。ですから赤ちゃんのO脚、子供のX脚は心配はいりません。
次に足の成長を追っていくと・・・

 1~3才くらいまでは、まだまだ軟骨が多い状態で、歩き方も大人のようにかかとを
  着いてつま先で地面を蹴ってといったのではなく足全体を使って歩きます。

 3~6才までは、おおよその骨構造とアーチ(土踏まず)の形成を行う大事な時期です。
  (アーチは4才くらいまでに約90%形成されます。骨構造に関しては6才でほぼ完了
   します)

12~17才くらいまでに骨の構造やアーチ部は大人と同じようになります。
  足に関してはこのように成長をしていきます。このように子供の足は成長とともに
  日々変化をしていきます。このときに、足の周りの環境を整えることがとても大切です


どうして子供の足が大事なの?
前述したとおり、子供の足は大人とは大きく違います。子供の足が大人の足となるまでに、骨に対してしっかりとした方向付けをしてあげなければなりません。そのことにより、子供が大人へと成長を遂げたときに正しい足の上に健全な体が乗ることができるのです。また、足は脳に対して大きな影響を与えます。

赤ちゃんや子供は、歩いたり走ったりする刺激により脳が活性化され
脳の発育が促進されます

これは人間が二足歩行をすることにより人間の社会が発達をしてきた今までの歴史を見てもわかります。3~10才までは特に脳に対して大きな影響を与えるとされています。このように、脳の発育には足がとても大事です。

お父さんお母さんに知っておいてほしいこと

最近の子供には、生活環境・運動不足・遺伝的要因などで外反母趾・偏平足・浮き趾などが増えてきています。たとえば外反母趾。外反母趾は幅がせまく、窮屈なハイヒールなどを履く大人の女性に見られる障害だと思われがちですが、最近では子供の足にも多く見られます。当院にも小学校1年生の外反母趾の女の子が来ていますが、子供は前述したようなハイヒールなどをよく履くなんてこと、ありませんよね?外反母趾は幅がせまく、窮屈なハイヒールなどを履くからなるのではなく、逆に大きい靴を履いているとなるものなのです。大きい靴を履いていると、靴の中で足が滑り、細かく足が靴にぶつかります。前述したとおり子供の足は軟骨成分が多くてやわらかいため、外からの力にとても弱く変形しやすいのです。お父さんお母さん、子供はすぐに足が大きくなるからと1サイズ大きい靴を与えていませんか?たとえばめがね。お子さんの目が悪くてめがねをかけさせていたとします。あなたはお子さんに『どうせ大人になるにつれて目が悪くなるんだから、ちょっと度が強いめがねを買い与えよう』なんてこと、しますか?しませんよね。そんなことをしたら、よけい目が悪くなってしまいます。それと同じ。靴だってそのときその時にあったサイズがあるんです。あなたのお子さんは、すぐに『抱っこ!!』とせがみませんか?それはただの抱き癖ではなく、ひょっとしたらお子様からの”足が痛い!!”というサインかもしれませんよ?また、子供の外反母趾の多くは「非症候性外反母趾」といって、痛みや腫れなどの症状が出ない場合も多いです。ここまで述べればもう、子供の足が、その足で履く靴がどんなに大事なのかわかっていただけますよね?

知っておいてほしいことがあります。


なお、当院では受け付ける足のサイズは
16cm~となっております。(土踏まずをサポートしなくても4才でのアーチ形成率は変わらないとされています。ですから、それまでは靴を気を付ければいればよいと思います。)お子様の足のサイズを自宅にて測りたい方は(8cm~25cmまで)
ASICS-KIDS=CLUBのコーナーのまずはサイズをチェックのページ内の「SUKU scale pdf」でスケールをダウンロードをしてサイズ計測をしてみてください。

教育関連(先生・園長先生・校長先生・PTA役員さん)

などのかたがたへ

当院では、保育園・幼稚園・小学校低学年くらいまでの子供とその親を対象に足と靴に関する講習会と足の計測会を啓蒙活動とボランティア活動の一環として無料で行っております。ただ、伺える場所(距離的なもの)・日時・時間等にも限りがありますので、ご希望の方はお問い合わせください。

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